2004年12月24日クリスマスイブ
僕は電話を片手に呟いた
「
メリークリスマス…」
返ってきた来た返事は
「
はあ?」
苦笑いとため息が交じった腑抜けな声だった
そう、電話の相手はミヤコハンター主宰荒川だ
この男、
ご飯は一人で食べるもの!
そして料理に温かさなどいらぬ!
と断言する
はたまた人のことを
外食好きなイカレタ男と非難する
最近の日記を読んでみれば、私のことを
「
決してグルメではない。ただラーメンが美味しいお店を知っているだけの男」
と罵ってあった
確かにあの日僕はこの日記によく登場する
nineの
シバヤンと
悪友
ひとっぺと共に青梅地方で
きりたんぽ鍋をし
異常な盛上がりをしていた
「
人生、ロンリーウルフ!」を公言する荒川にしてみれば
そんなおれらが異様に思えたのかもしれない
恋人がいない者同士が傷を舐めあってる姿ほど愚かなものはない!
そう彼の目に映っていたのかもしれない
スタイルの違いだ
決して彼を非難しない
~一年後~
2005年12月24日クリスマスイブ
今年も僕は何人かの友達と馬鹿騒ぎをしていた
ここまでは昨年となんら変わっていない
変わったことといえば・・・
今年は荒川には電話しなかった
言えなかったメリークリスマス・・・
渡しそびれたプレゼント・・・
そして
歌えなかったラブソング・・・
彼が失ったものの大きさに気づくのは果たしていつになるだろう
拝啓
荒川君のお父様
石川県の気候はいかがでしょうか?
今年は例年以上に寒いのでしょうか?
私のブログを読んでいただいているとお聞きしています
今年は上記の理由より浩樹くんに「メリークリスマス」と言葉を贈りませんでした
もし寂しそうにしている浩樹君がいましたら、そっと「メリークリスマス」と
耳元で囁いてあげてください
遠く石川の地にも暖かい風が届きますように、ここ川崎の地より願っております
敬具