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いつか誰かと交換日記!?


想ひで

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高校時代の旧友にKという男がいる
Kとは3年間同じクラス。
それに加え同じカ行だったこともあり、
席も3年間変わらず前と後ろ。
(うちの高校はクラス替えをしないのだ)
そして共に一年浪人し、通った予備校も同じだった。

Kは決して頭がキレるタイプではなかったが、成績はよかった
どちらかと言えば、努力という言葉が似合う生真面目なタイプだ
しかし、生真面目ではあったが、あの頃の彼の努力が
必ず報われてたかというと首を傾げざるを得ない、
そんな間の抜けた面も持っていた
かなり成績は良かったにも関わらず、
何故か要領は悪かったように覚えている
そう言う僕も人のことを言えるほど要領よく生きてこれた訳ではなく
むしろ人生遠回りして何とか前に進むタイプだから
お互いに肌があっていたのだろうか
何かと行動を共にし仲良く付き合っていた

(まぁKは誰にでも人当たりがよく、憎めないヤツだったから
僕だけ特別仲良かったわけではなかったと思うが。。。)

お互い浪人時代もめでたく一年で終え、別々の大学に進んだ
大学に入るとKはゴルフのサークルへ、僕はスキーのサークルに入る
それぞれの学生時代を過ごし、いつからか顔を会わせるのは、
たまにする同窓会だけになり、次第にその同窓会もなくなると、
律儀に毎年来るKからの年賀状だけが唯一の僕らの情報交換のツールになっていた。

そんな中、僕が芝居をするようになると
仕事が忙しい中であってもKは出来る限り駆けつけてくれた。

いつも公演後に一言二言挨拶を交わし、それで帰っていく。
そんなことを繰り返しながら数年過ぎた昨年、彼は結婚し、
今年になって娘が産まれ現在、名古屋で働いている。

先日名古屋を訪れたときにKと会った。
訪れる3日前に突然行くよと連絡したにもかかわらず、一日付き合ってくれた。
朝早くから迎えに来てくれた彼の髪の毛が短く刈り上げられていた
自分でも気にしていたのか、
『これ、俺がやりたかったんじゃないぞ。
久々横浜に帰って美容院に行ったらこんなにされちゃってよ~』
と、はにかみながら答える間の抜けたKの姿は
高校時代の彼そのままであった

彼の家にお邪魔し御両親にもご挨拶。
最後は一泊させていただくほどお世話になった。
Kの母親も息子に負けないぐらい社交的な方で、
笑い方なんかは平野レミ氏を彷彿させた。
向田邦子氏の作品が好きだと名古屋駅から向かう車中でKから聞いていたこともあって、
最近僕も向田氏のエッセイにはまっていることに触れると、
昔のドラマや映画の作品の想い出を数々の貴重なエピソードと共に語ってくれた。
その話を聞いているだけでほんとに楽しくてしょうがなかった。

もちろんその後は、僕とKの昔話で盛り上がることになるのだが、、、

それはまた次の話し。


写真はそんな愛知県出身の森下千里嬢
by ken-roku | 2005-04-16 00:48

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