紀尾井町に「
大馬鹿丸」という名の
ガーリックトーストが美味しいお店があるよと聞き、
さっそく出掛けてきました。
「
大衆居酒屋にガーリックトーストなんて洒落てるじゃねえか」
完全に「大馬鹿丸」という名前から、親父達が集まる
日本酒の匂いが似合う店を想像していたおいら。
何を隠そう
大のガーリックトースト好きであります。
自宅でも自分で作れる手料理の一つとしてリストアップしてる程。
(簡単すぎて手料理として数えていいかは問題にしないでください)
聞けば、ここのガーリックトーストは
見た目も他とは違った規格外に大きいとのこと。
「
どれだけの大きなパンがこれまた居酒屋でどのようにでてくるのだろう?」
ただひたすらその事だけを考えてその日を心待ちにしていました。
四谷方面から、雪が残る寒い道中を浮かれ気分で歩き、
「
ホテル・ニューオータニー」の前の坂を降りながら
その先に見たおぼろげな光。
「
アレだよ」と指差された瞬間に心躍らせ
「
よっしゃ、これが大馬鹿丸かあ」と口にして駆け寄ろうとすると
「
ちょっと待って!今なんて言ったの?」と一声。
「
えっ?大馬鹿丸。あれっ?大馬鹿丸だよね?」
「
あっはっはっはっはっは、違うよ!ちょっと待って。苦しい。。。
(笑)(笑)(笑)(笑い)」)←
声になってない笑い声でした・・・
あのね、AUX BACCHANALS だよ、オー・バカナル!」
そう、そのお店は大衆居酒屋とは全く持って距離を置いた
「
本格的なパリの雰囲気を再現したオーバカナルのカフェ・レストラン・ブランジェリーで、フランスの味わいと賑わいをお楽しみください。」
と詠うお洒落な
オープンカフェでした。
× 大馬鹿丸
○ AUX BACCHANALS(オー・バカナル)
なんたる勘違い!恥ずかしい!!
こりゃ田舎出の青年を演じるしかないと写メールとりながら
お店に入ろうとすると、オープンテラスに座っていた男の方と目と目がバッチリ。
こんなにはしゃぐ大の大人が珍しいか!とマジマジ見てみると
なんと
とんねるずの
石橋貴明さんではないですか!
田舎ぶりを「
タカさーん、チェック!!!」されてたわけですね~
連れの人に聞けば芸能人も多くやってきて、先日も
ムッシュやまかつさんがいたそうです。
お店の方も接客慣れしていて、必要以上には近寄ってこない。
そしてテキパキと慣れた手つきに取ったオーダーをフランス語で
厨房に伝えているラーメンズの片桐仁さんによく似た店員さんが印象に残りました。
楽しみにしていた「
ガーリックトースト」(写真みてください、でかいでしょ)
と「
パナッシュ」(ビール2/3+レモネード1/3で割った飲み物。
キリンレモンでも可。絶品です)で大満足。
二杯目は「
モナコ」(ビールをグレナデン=完熟したざくろの果汁から作る
赤色の甘いシロップ=で割った飲み物。これも絶品)
そして
フランスパンにお薦めの
バターもつけて、
メインは
テリーヌをいただき雰囲気に酔ってしまいました。
この時ばかりは僕もフランス人さながらだったと思いますよ
そんな中、片桐仁さん似の店員さんが、
いかにも自分よりは後輩と思われる方に敬語で
後輩と思しき方「
レジ閉めのやり方、分かりますか?」
片桐仁似の方「(しばし憮然として)
何?俺が?」
後輩「(慌てて)
いや、○○君!」
片桐「
あー、彼はまだ出来ない・・・うん、出来ないよ」
この後にシフトで入ると思われるバイトの事を自分のことと勘違いして
真剣に答えていたやり取りに思わず笑ってしまいました
字面にすると大したことではないかと思うけど、
シチュエーションコメディの基本がそこにあった気がします。
美味しい料理と鼻につかない接客、そしてユーモアある会話
(偶然ではあるけれど・・・計算されてたら敵わないな)
ちょっぴり嬉しくなってしまった日曜日の午後。
AUX BACCHANALS 紀尾井町の他に赤坂と大崎にもあるみたいです
是非行ってみてください。オススメ~